• London Riots

    by  • 08/10/2011 • blog, daily journal

    BBC news悲しい事はブログに書きたくなかったですが、このニュースはとても大きく、かなりショックな出来事なので、書き残すことにします。

    日本でも沢山報道されているようですが、数日前からロンドン北部で始まった抗議デモが日々拡張し、他の都市までも巻き込み大きな暴動になってしまいました。

    私がこのニュースを知ったのは2日前、午後6時ごろ。
    やたらヘリコプターやサイレンが聞こえると思ったら、友達がフェイスブックで”There are riots in Mare Street!”呟いてて、 ハックニーが危ない!みたいなことになってたので、何事かと思い検索していたら、ちょうどフラットメイトのマリアが仕事から帰って来ました。「アヤノー!riotsの事知ってる?すぐそこの道まで来てるよ!サイレン聞こえる??」Mare Streetは、私のフラットの近くの大きな道を北に進んだところ。ハックニーという地域にある、言わば同じ道沿い。そして何人かの大好きな友達の家のすぐ近く。とりあえず、ハックニー方面に住んでいて帰れなくなったマリアの友達と合流し、近所のスーパーマーケットに買い出しに行くマリアに付いてゆく事に。そのスーパーはいつも夜中11時までやっているんだけど、買い物中にいきなり「申し訳ございませんが今から閉店しまーす。買い物かごはその場において、外に出てくださいー」と叫ぶ店員達。私たちはもうレジに並んでいたので、無理矢理レジまでこぎ着け、ぎりぎり食料ゲット。

    大惨事になっていたのはその数時間後。ロンドンのあちこちで暴動が起き、大きな火事が起こり、BBCニュースでは、見た事のある場所やいつも通っている場所が破壊されて行く光景が次から次へと報道されていく。それは、天災によるものではなく人の手によるものだってところが悲しい。そして近所で鳴り止まぬサイレンが恐怖感をあおる。(うちが危険地域ってわけじゃなくて、となりが警察署だからそこから出動していく) 大好きな友達が住むバーミンガムやマンチェスター、先週行ったブリストルまで巻き込んでニュースの見出しも「ロンドンライオット」から、いつのまにか「UKライオット」に変わってる。。。。

    次の日の朝、大惨事のニュースが繰り返される一方で、”riot clean-up: let’s help London”お片付け隊の出動の動きも凄く速かった。何時に何所に集合!とか、人員の募集とまだ散らかっている場所の情報がツイッターやフェイスブックで広がって、近所の場所もしっかりリストアップされていました。その情報を元に、1番近くの被害地(徒歩5分)へいってみたけど、既にかなり片付いていた。私が見たのはマネーショップと、パチンコ屋、眼鏡屋のガラスが粉砕していて、そのガラス撤去とそこに合板を貼付ける作業が既に開始されていました。そしてお昼を過ぎたくらいに営業を切り上げシャッターを閉め始めるお店が多数。ここベセナルは被害は少ない方で、ハックニーはほんとにヒドイ風景になっていたみたいです。。。

    元々警察に射撃された男性の家族と友達の警察への抗議が大きくなって、しだいに関係ない若者も加わり大きくなった今回の暴動、ブラックベリー(携帯)のメッセージがこの暴動を全国規模にまで連鎖させたといいますが、それを片付ける情報も、ソーシャルメディアが役立っています。地震のときに電話がなかなかつながらなくて、ツイッターで助かった例はいくつもありましたが、今回の暴動にも相当な効力を発揮してたように感じます。時代ってものでしょうか。昨晩は一人じゃ心細かったので、ハックニー近くのローラのお家にお邪魔しました。一緒にタイカレー作って、食べようってなったんだけど、やっているスーパーがなかなかみつからなくて、野菜の調達に結構苦労。ディナーの間も、他の友達がハッシュタグを駆使して時折ツイッターで周辺情報のチェック。「今夜はこの辺りは大丈夫そうだね。。。」それと同時に何枚かの悲しい写真も発見。
    自分が略奪したものをソーシャルメディアで堂々と自慢する写真達。でも、その盗ってきたモノがとても安いもの。たとえば安価で有名なスーパーの安いお米を抱えてポーズを決める若者や、部屋に大量のチョコレート(ほんとに安いやつ)を広げて微笑む子供とか。それをどうどう写真に納めアップロード。笑いのネタにしかならないことのために、笑いじゃ済まされない事を犯していることにも怒り、悲しくなります。今回のことは背景には様々な事情と問題がからみあって、それは無知が私がどうこう解説できないレベルの深い事なんだと思います。この21世紀にもなって、大都市ロンドンで起こっている事実はとても受け入れがたいものです。

    日本にいる方々から心配のメッセージをたくさん頂いて、ありがとうございます。
    私は大丈夫です。

    お国が変われば問題も様々。
    今回のことで”ロンドンて怖い”って初めて思いましたが、本当はそんな街じゃないはず。

    もっとロンドンの楽しい部分を中心にこのブログを続けて行きます★

    About